新車を選びたい

経済的な問題をクリアできるのならば、中古車よりも新車を選びたいと思います。見た目も当然きれいですし、新車には「新品だ」というだけで清潔感があります。ボディだってまだ小さな疵もなくて、磨かれたままにピカピカ。ウィンドウのガラスにも、指紋ひとつついていない。

そして一番乗りの、「この瞬間のこの感じは、一度きりなんだ」のわくわく感。座席に被せられたカバーシートを外す時、身体の奥底からわき出てくる喜び。例えその時独特のビニール臭がしたとしても、「新車の証明」として歓迎してしまうかも知れません。ドライバーとしてハンドルを握る誰かであっても、ただ後部座席に同乗するだけの幼い家族であっても、この瞬間の気持ちはきっと楽しくて明るくて、ワクワクなのではないでしょうか。なにせ「新車」です、馴染むまでという期間限定であっても、そんな力を持っている。

封されていたものを解く。自分がオーナーとして新車と関わることそのものが、そんなに頻繁にはないでしょうから(少なくとも私にとってはかなり特別なイベントです)、それはおそらく特別な高揚感を伴うとっておきの儀式です。

そしてもっと簡単に、新車は「綺麗なもの」。使い込まれた道具が放つ独特の美しさとはまた別の、新雪の明るさにも似た開放的な美。理屈抜き、見ているだけで頬が緩んでにこにこしてしまうのは私だけではないでしょう?