気持ちの良さを選ぶ

「清潔感」にはもうひとつ意味があります。衛生面を考える時のそれ。

車の乗り心地を表現する言葉に「居住性」がありますが、これは転じて「時間を過ごす場所に期待する感覚的なもの」かなと思います。長時間のドライブを考えれば、座席のクッション加減にだって注文つけたくなる。家族だけで過ごす空間と考えれば、車内は落ち着いた色合いがいいから、シートカバーの色合いも気になる(その辺りをカバーする小道具はあるにしても)。肌に直接触れる近いものなのだから、無理なく受け入れられるものがいい。気持ちにも身体にも負担のない状態を求めるのは、「時間を過ごす」ことを我慢だらけにしてしまわないための準備でもありましょう。

そこに誰がいつ、どんな状況で付けたのかわからない疵があるとか、何の染みなのかわからないだとか。販売店の方で精一杯の事をしていただいたとしても、一旦気になってしまったら、もうそれは「気持ちの染み」になってしまいます。

以前中古車を見に行った時、エンジンのメンテナンスも丁寧で、内装も綺麗なまま掃除もきちんとしてあって、と「良い物件」だと思ったことがあるのですが。運転席の下、意識して覗かないと見えない辺りにシールが貼ってありました。子どもがおもちゃを落とし込まなかったら覗かなかっただろうそこにあったのは、たった一枚のシール。これがアニメのキャラクターの顔、なんてことだったら笑って終わりにしてしまえたのに、何のマークかわからない。

おまじない? それとも新興宗教? 何かの秘密メンバー? それとも宇宙と交信?

運転座席の下だったこともあって、気持ちががくんと挫けてしまいました。前のオーナーがどういった方だったのか、俄然気になってしまって。